2005年ボルドーのプリムール市場価格分析レポート
ラトゥールとマルゴーの価格が物語る2005プリムールの高い関心
このことについて世間での評判は、常に肯定的なものではなかった。ロバート・パーカーは「“プライド、偏狭なやきもち、強欲”がシャトーに“不足の幻想”を生み出させた」と語った。また、大手ネゴシアンの支配人、パトリック・ベルナルドは、マルゴーやラトールが非常に高い値段が付けられているのは、市場の力によるものだと予測している。彼は「デャンタ・コム」に「フランスや西ヨーロッパに住むたくさんの人がこれらのワインを買いたがっているが、不可能である。私達の一番の顧客は買えないので、電話が鳴っても私達は何もできない」と語った。正確には分からないが、2005ヴィンテージの最高級ワインはヨーロッパから出て、アメリカや極東、特に近年、大富豪が増えている中国に渡るだろう。ロシアも2005ヴィンテージを購入するだろうが、多くは買わないだろう。なぜならネゴシアンの間では、「ロシア人は未来を買わない。」と思われているからだ。
そしてパーカーは、トップ格の有名ファースト・グロースとそれ以下のクラスのワインの差も、ますます小さくなってきていると続ける。ごく少量の初回リリース分に、5大シャトーはかつてないほどの高値をつけるだろうが、より小さな、そして時には聞いたこともないような数多くのワイナリーが、もっとも高価なワインと品質的にはあまり差のない、はるかにリーズナブルな価格のワインを生産しているのだ。彼の説明はまだ続く。メドック北部、特にサン=テステフ、ポイヤック、サン=ジュリアンでも素晴らしいワインは造られたが、2000年に肩を並べる、あるいはそれを凌駕するところまではいかないだろうし、2003年のワインとの比較においてすら同じことが言える。しかしながら、マルゴー、グラーヴ、右岸、そしてまた格下の産地と見られているフロンサック、コート・ド・カスティヨンなどを含めた他のボルドー全域では、信じがたいほど素晴らしいワインが次から次へと生まれていった。
シャトー・マルゴーの支配人、ポール・ポンタリエは「市場が価格を決める。もし私達が、より低い価格で売れば、ワインはロンドンに行き、真の市場価格で売られるだろう。私達の選択には限界がある」と語った。この価格ではワインは皆には渡らず、多くはヨーロッパ外の一番裕福なビジネスマンに渡るだろうことは、ポンタリエも同感している。「このようなことはいつでも起こりうることで、自由市場経済とはこういうものだ。」と語る。彼はまた「マルゴーは今年の前半はほんの一部しか売らず、日付ははっきりしていないが、今年後半に限定数を発売する」と付け加えた。
インターネットをベースとするサーチエンジン「ワインサーチ・コム」は、2005ヴィンテージは95%価格上昇しているという。1ケースの平均価格は493ポンドで、前年は252ポンドであった。アメリカでの平均価格は1ケース965USドルで、前年の531USドルから82%上昇している。一番上昇したのは今のところラルシ・デュカスで、337%上昇している。今年2月のデキャンタ・コム、第1級の平均価格上昇予想は300%であった。
decanter.comより
